響け!ユーフォニアム

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  • たまこラブストーリー

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    京アニブランドの再構築

    久美子のマウスピースになりたいいいいいいいいいw

    響けユーフォニアム。うーん本作は感想に困りました。自分の場合大体何かしらの星的な、ここら辺書いていこうみたいなものが、結構浮かぶのですが、本作はそれが出てこなかった。というより特筆すべき項目より、多くの人による群青劇側面が強い印象で、全体的に高水準だった。

    京アニに期待する所として、私的には題材を一番期待します。何よりもこれまでの功績として、面白そうと思わせる素材を提供してくれる、それが京アニの印象です。まーそれをどう料理するかって所が、近年生かし切れてなかったわけで、本作は素材としては、けいおんを彷彿とさせる感じで、素材としてはグー。そして作画には定評がある。てな感じで、あとは中身になってくる。

    今回、京アニは勝負してきたな、というのが率直な感想。いわゆるアニメ的なあざとさとか、いわゆるアニメ的エンタメとか、そう言った要素を、可能な限りギリ楽しめる水準まで落とし、可能な限り独立したアニメーションを築きたかった、そんな気がします。京アニブランドの再構築的なw

    吹奏楽部としてリアルに魅せる為に、本作は色々とスポ根的厳しさや、部内にある確執みたいなノイズが、やたら多かった。原作の段階でこう決まっていたのでしょうから、これらノイズが引きになる要素になってくるのだろうな、と予測しましたが、それが予測ほど繋がってこなかった。

    勝手な印象なんすけど、何というかアニメの慣習の外にある、「何か」が本作は多かった。キャラクターにしても、久美子筆頭に、今までの典型をあまり感じられない造形で、セリフにしても棒だったり、仕草にしても、ペットボトルを一気飲みする場面時における、女っ気の無さw(いやそれが逆に良かったり)その割に可愛い所もあって、内股クオリティーは相変わらずだし、印象的な場面としては、秀一に対しての照れ拳コツンだったり、麗奈との異様な絡みは、変にやらしいし、少しの仕草でこんなにも違うんだなって所を魅せつけてきましたねw

    話としても予測出来ないというか、明暗の移り変わりが目まぐるしく、ミスペンス(緊張感のある引き)によって、次の曲が始まるのです!と言った文句も相まって、次話への期待度の上げ方は強い。

    麗奈のソロパートシーンにおける、香織先輩のアップ画or12話通してカタルシスの為に、ノイズがあったのかもしれないけれど、慣習めいた枠の外にある演出の、緊張感だったり、可愛さだったり、自然さだったりが、何よりも響け! ユーフォニアムにおける京アニブランド再構築と感じた次第でござります。



    たまこラブストーリー

    たまこラブストーリー - 世界一のなにがしに俺はなるっ!

    アニメレビューとかそんなの

    台詞で語らない作画力

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    あらすじ(劇場版)[編集] 高校3年生の春。東京の大学へ進学することを決めた大路もち蔵は、幼い頃から恋をしている北白川たまこに想いを伝えることを決意する。下校途中、河原で転びそうになったたまこの腕を掴んだもち蔵は、そのまま自らの想いを告げる。突然の告白に驚いたたまこは尻餅をつき、川の水に濡れてびしょびしょなまま、その場を走り去ってしまう。それ以来、たまこはもち蔵と顔を合わせるのを避けるようになり、二人の関係は以前とは違うものになってしまった。 そんなある日、たまこの祖父、北白川福が餅を喉に詰まらせてしまい、病院へ搬送される。幸い命に別条はないことが分かると、入院手続きのためにたまこともち蔵が残され、二人きりになる。自分が告白をしたせいでたまこの調子が悪くなったのだと思ったもち蔵は、あの日の告白をなかったことにしてほしいと告げる。たまこはそのことを常盤みどり、牧野かんな、朝霧史織に相談したことで自らの想いに気づき、きちんと返事をしようと決意する。

    いい作品ですよね。観ていてきゅんきゅんなりました。 本作の特筆すべきところは、三角関係とかで魅せてくるわけでもなく、そのまんま二人を、そのまんまの姿で勝負しているところらへんwそれらを上手く魅せるために作画の演出が良かったと単純に感じます。

     

    例えば二人での川のシーン。たまこがつまずいた所をもち蔵が間一髪助ける。その場面時における描写において、昔は助けられなかった描写(a)が切り込まれ。今回は助けるもち蔵の描写(b)が入り、目の前が真っ白になって走り出すたまこ(c)の流れは素晴らしい。セリフで語ることなく、作画で語るモンタージュによって一見普通な演出も鮮やかなものに変わってしまう不思議さ。 もち蔵の昔からの変化と、それに戸惑うたまこがスッと心に染み渡るように、自然に、的確に胸に入ってくる。

     

    走り出したたまこは普段庭のように歩いている商店街も、モヤがかかったように、それとシャボン玉が淡い恋心をはじけるように魅せ、彼女の周りが観えていない状況を何一つ語ることなく魅せることに成功した。

     

    二人の糸電話における、微妙な機微の変化であったり、たまこが糸電話をキャッチしたりすることの珍しさえお利用したり。二人の部屋のカーテン。灯りや流れてくる音楽。そのような何気ない日常にあるものを、ある意味ストレートに表現し切った初々しさは本作ならではであるし、恋としても青春としても単純に名作だと感じました。